女性にとって吐き気という症状は月経周期や妊娠といったホルモンバランスのダイナミックな変動と密接に関係していることが多々ありますもしあなたが数週間あるいは数ヶ月単位で定期的に繰り返す吐き気に悩まされているのであれば消化器内科だけでなく婦人科の受診を真剣に視野に入れる必要があります特に月経の数日前から吐き気や胃の不快感が始まり月経の開始と共に嘘のように軽減するような場合は月経前症候群(PMS)の可能性が極めて高いと言えますこれは黄体ホルモンの急激な分泌変化が胃腸の働きを物理的に抑制したり脳の嘔吐中枢を敏感に刺激したりするために起こる生理現象ですまた月経中の激しい下腹部痛や腰痛と共に吐き気が現れるのであれば子宮内膜症などの疾患が隠れている可能性もあり専門的な検査が必要です婦人科では血液によるホルモン検査や経腟超音波検査を行うことでこうした女性特有の不調の正体を突き止め低用量ピルや漢方薬を用いて症状を根本から緩和させる治療を提供してくれますそして絶対に忘れてはならないのが妊娠に伴う「つわり」の可能性ですまだ妊娠に気づいていない極めて初期の段階であっても空腹時や特定の匂いに敏感に反応して吐き気が現れるようになったならまずは妊娠検査薬を試した上で産婦人科を受診すべきですまた更年期に差し掛かった女性が経験する突発的な吐き気もエストロゲンの減少による自律神経の失調が原因である場合がありこの場合も婦人科でのホルモン補充療法が驚くほどの効果をもたらすことがあります吐き気は何科に行けばいいのかという悩みに対し女性の場合は自分の生活習慣や月経周期をカレンダーで振り返ることで答えが見つかることも多いのです婦人科は妊娠や出産のためだけの限定的な場所ではなく女性の一生にわたる健康と生活の質をトータルでサポートしてくれる心強い診療科です我慢することが美徳とされがちな世代や風潮もありますが吐き気という日常を奪う苦痛から解放され健やかな日常を取り戻すために婦人科専門医の力を借りることに躊躇する必要はありませんあなたの身体はあなただけのものです。