手足口病という試練を乗り越えた子供たちにとって、冷たいプールは最高のご褒美ですが、再開にあたっては「リハビリテーション」という意識を持つことが、健やかな快復を確実なものにします。手足口病は見た目の発疹以上に、体内の粘膜や内臓にダメージを与えており、一見元気に見えても免疫機能は一時的に低下しています。そのため、プールに入っても大丈夫と言われる時期になっても、いきなり長時間泳がせたり、炎天下で激しく遊ばせたりするのは禁物です。最初の数日は、体温調節がうまく機能しているかを確認しながら、十五分から三十分程度の短時間から始め、徐々に時間を延ばしていくのが理想的です。また、食事面でのサポートも重要です。手足口病後は、口の中の粘膜が敏感になっており、プールの塩素を含んだ水が口に入ると、不快感を感じたり、それが食欲減退に繋がったりすることもあります。プールから上がった後は、必ず真水で口をゆすぎ、ビタミンやミネラルを豊富に含んだ果物やゼリーで栄養補給をしてあげましょう。皮膚のケアについても、アドバイスがあります。手足口病の発疹が消えた後の皮膚は、新陳代謝が活発になっており、非常に日焼けしやすい状態にあります。プールサイドでの紫外線対策を怠ると、発疹の跡が色素沈着として残ってしまう恐れがあるため、刺激の少ない日焼け止めを塗るか、ラッシュガードを着用させて物理的に保護することが賢明です。また、もしプールに入った日の夜に、再び微熱が出たり、怠そうにしたりしている場合は、まだ体力が戻りきっていない証拠ですので、潔く翌日のプールは中止しましょう。手足口病は、完治したと思ってからが本当のケアの始まりです。子供の「楽しい」という気持ちを尊重しつつ、大人がブレーキをかけてあげることで、再発や合併症を防ぎ、元気に夏を乗り切ることができます。プールの時間は、子供の成長を確認する大切なひとときでもあります。焦らず、一歩ずつ、日常のリズムを取り戻していきましょう。
夏の感染症である手足口病から回復した後のプール活動助言