赤ちゃんが発熱すると、親としてはどんな病気なのかと不安になるものです。特に、突発性発疹は高熱が出るため、他の重篤な病気と区別するのが難しいと感じるかもしれません。しかし、突発性発疹にはいくつかの特徴があり、これを知っておくことで、他の病気との見分け方のヒントになります。私自身も子どもの発熱に直面した時、突発性発疹の知識が役立った経験があります。突発性発疹と他の病気を区別する上で最も重要なポイントは、熱の高さと赤ちゃんの元気さのバランスです。突発性発疹では、38度から40度近い高熱が出るにもかかわらず、比較的元気で機嫌が良いことが多いとされています。もちろん、熱が出ている間はいつもより不機嫌になったり、食欲が落ちたりすることもありますが、ぐったりして意識が朦朧とするような状態にはなりにくいです。これに対し、インフルエンザやRSウイルス感染症など、他のウイルス感染症では、高熱に伴い全身の倦怠感が強く、ぐったりすることが多い傾向にあります。次に、発疹の出るタイミングも大きな手がかりとなります。突発性発疹は、熱が完全に下がってから発疹が出始めるのが最大の特徴です。熱が出ている間に発疹が見られる場合は、麻疹(はしか)、風疹、水ぼうそうなどの他の発疹性疾患の可能性を考える必要があります。例えば、麻疹は発熱と同時にコプリック斑という白い斑点が口の中に現れ、その後全身に発疹が広がります。風疹も発熱とほぼ同時に発疹が出現し、耳の後ろや首のリンパ節が腫れることがあります。水ぼうそうは、発熱よりも水疱を伴う発疹が先行することが多いです。これらの病気は、突発性発疹とは異なり、予防接種の対象となっているものも多いため、既往歴や予防接種歴も診断の参考になります。また、突発性発疹は生後6ヶ月から1歳半くらいの乳幼児に最も多く見られる病気です。この年齢層以外で発熱と発疹が同時に現れた場合は、他の感染症を疑う必要性が高まります。突発性発疹はヒトヘルペスウイルス6型または7型によって引き起こされる病気であり、一度かかると通常は免疫ができるため、二度かかることは稀です。もし、上記の特徴を踏まえても判断に迷う場合や、赤ちゃんの様子が心配な場合は、迷わず小児科医を受診してください。