喉は、呼吸をし、食事をし、声を出すという、私たちが生きていく上で欠かせない機能を担う、非常に重要な器官です。しかし、同時に、外気やウイルス、細菌に常にさらされており、デリケートで、トラブルを起こしやすい場所でもあります。日々のちょっとした心がけとセルフケアで、この大切な喉を様々な不調から守ることができます。今日から始められる、喉の健康を守るための習慣をご紹介します。うがい・手洗いの徹底: 最も基本的で、最も効果的なのが、うがいと手洗いです。外から帰った時、食事の前など、こまめに行う習慣をつけましょう。うがいは、まず口の中をクチュクチュとゆすいで、食べかすなどを取り除いてから、上を向いて「ガラガラ」と、喉の奥を洗浄するのが効果的です。適度な湿度を保つ: 喉の粘膜の乾燥は、バリア機能を低下させ、ウイルスや細菌の侵入を容易にしてしまいます。特に、空気が乾燥する冬場や、エアコンを使用する夏場は、加湿器を利用したり、濡れたタオルを室内に干したりして、部屋の湿度を50〜60%程度に保つようにしましょう。マスクの着用も、自身の呼気で喉を保湿するのに役立ちます。こまめな水分補給: 喉の粘膜を潤すためには、体の内側からの水分補給も不可欠です。喉が渇いたと感じる前に、水やお茶などを、少しずつ、こまめに飲む習慣をつけましょう。バランスの取れた食事と十分な睡眠: 喉の健康も、体全体の健康と繋がっています。栄養バランスの取れた食事で、粘膜の健康を保つビタミン類をしっかりと摂取し、十分な睡眠をとることで、免疫力を高く維持することが、感染症予防の基本です。正しい発声と、声の休息: 大声で叫んだり、長時間しゃべり続けたりすることは、声帯に大きな負担をかけます。声を酷使したと感じた日は、意識的に会話を控え、喉を休ませてあげましょう。また、腹式呼吸を意識し、喉に力を入れすぎない、楽な発声を心がけることも大切です。禁煙: 喫煙は、喉の粘膜に慢性的な炎症を引き起こし、様々な病気のリスクを高める、最悪の習慣です。喉の健康を考えるなら、禁煙は必須条件と言えるでしょう。これらの地道なセルフケアを、日々の生活の一部として取り入れること。それが、つらい喉のトラブルを未然に防ぎ、健やかな毎日を送るための、最も確実な方法です。
喉の健康を守る。今日からできるセルフケア