赤ちゃんが突発性発疹を経験した後、多くの親御さんは「これで一安心」と感じることでしょう。確かに、高熱が下がり、特徴的な発疹が現れて消えていけば、病気の主な症状は一段落します。しかし、突発性発疹を乗り越えた後にも、いくつか注意しておきたいポイントがあります。私も子どもが突発性発疹から回復した際、病気中のケアだけでなく、その後の赤ちゃんの変化にも気を配るようにしていました。病後の赤ちゃんは、見た目には元気を取り戻したように見えても、まだ完全に本調子ではないことがあるからです。突発性発疹の発疹は、通常、数日から1週間程度で自然に消え、跡を残すことはほとんどありません。発疹が消えた後も、肌が一時的に乾燥しやすくなることがありますので、保湿ケアを続けることをお勧めします。特に、敏感な赤ちゃんの肌は、病気によるストレスや発熱でデリケートになっている可能性があります。ベビーローションやクリームなどで優しく保湿してあげることで、肌トラブルを防ぎ、赤ちゃんの快適さを保つことができます。病後の一時期、赤ちゃんがいつもより機嫌が悪くなったり、夜泣きが増えたりすることがあります。これは「機嫌の悪さ」として知られる突発性発疹の後の症状の一つで、病気のストレスや体力の消耗が原因と考えられています。普段より抱っこを増やしたり、優しく声かけをしたりと、赤ちゃんの気持ちに寄り添うケアが大切です。この機嫌の悪さも、通常は数日から1週間程度で落ち着いていく一時的なものですので、過度に心配する必要はありません。しかし、あまりにも長く続く場合や、他に気になる症状がある場合は、かかりつけの小児科医に相談してみるのも良いでしょう。また、突発性発疹はウイルス性の病気ですが、その後に他の感染症にかかりやすくなるというわけではありません。しかし、病気で体力を消耗した直後は、免疫力が一時的に低下している可能性も考えられます。そのため、人混みを避ける、手洗い・うがいを徹底するなど、普段以上に感染症予防に努めることが大切です。病後の回復期は、赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ日常の生活リズムに戻していくことが望ましいです。急に活発な活動をさせたりせず、十分な睡眠と栄養を確保してあげましょう。